『啓 蟄』
今日は春の嵐ともいうべく朝から雨かと思えば、ミゾレが降ったり雪になったり、あられになったり、すごい風で物干し台が倒れたり・・・。
この嵐で少しはコロナウイルスも流れていってくれるのでしょうか・・・。
ところで今日は『啓蟄 (けいちつ)』でしたね。
啓蟄とは・・・
虫が冬眠から目覚め活動を始める
という意味だそうで、二十四節気のひとつですね。
太陽の黄経が345度になったときをいい、現行の太陽暦で3月6日ごろ。二月節気。また、このころ冬ごもりをしていた虫が穴からでてくることをいう。
引用:三省堂スーパー大辞林
小学生のころ、3月生まれの母が私に教えてくれた言葉でとても印象に残っているんですが、寒いのが苦手な私は春が待ち遠しかったので、『なんですと!?虫さんがあったかくなって目が覚めて出てくる日!!そんな日が決まっているのか!!』と、とても驚いて次の日に学校でみんなに教えまくったのを覚えています。
「ねえねえ啓蟄って知ってる!?」って・・・。
※注 毎年同じ日にはならないですね。
それにしても字は少々難しいですよね。なんとなく読めてもとっさに書けないです。「蟄」なんて普段使わない字ですしね。
啓蟄という漢字の意味とは・・・
「啓」・・・開く
「蟄」・・・土に隠れている虫
なんていう意味なんだそう。平均気温が10℃を超えると虫たちが活動を始めるみたいですが、今日は車の外気温がたしか、ちょっと10℃に届かないくらいで8℃くらいだったかな~。比較的暖冬というか、暖かかった今シーズンだと思いましたが、コロナ騒動で職場でもピリピリと神経を使い、年度末処理もしていかないといけないしで多忙を極めていましたが、今日天気予報でこの言葉を聞いて、「そうかぁ~!もう啓蟄のころかぁ!!」と、嬉しくなってしまいました!
春の訪れの啓蟄・2月に出したお雛様を片付ける日?
そして立春を過ぎて出したお雛様を啓蟄を過ぎても出していてはいけない・・・嫁に行きそびれる・・。
と言われたりもするみたいですが、私が住んでいる播磨地域はそうではなくて、旧暦と関係があるのか、4月3日までに片付ければいいのです。
なので、2月4日の立春以降にお雛様を出し、4月3日までに片付けるようにしています。もしくは、天気の良い日に片付けますね。4月3日までの間でなら、余裕をみて自分の都合の良い日とお天気の都合が合わせられます。やはり雨の日の湿気を含んだまましまうのは、どうもお雛様がかわいそうな気がしますしね。せっかく華やかなお雛様・・・少しでも長く私たちのそばに居ていただきたいし、実際お雛様を出していると家の中が明るい雰囲気に包まれますしね。年度末の慌ただしい時期にお雛様を目にすると、ほっと心をなごませてもらえます。
「啓蟄を過ぎてもお雛様を出していたら婚期が遅れる」という言い伝え。ちなみに私は4月3日過ぎても出していたことがよくありましたが、私が結婚したのは27歳でした。果たして結婚が遅れたのかどうかは・・・どうなんでしょうか?笑。
啓蟄の期間にある他の行事は・・・?
この啓蟄の期間にある行事として、無病息災を願う奈良東大寺二月堂の「お水取り」があります。こちらも春を告げる行事として有名です。
他に、冬の間に害虫や寒気から樹木を守るために巻いていた『菰』を外すのも啓蟄の頃の作業ですね。しかし本当は害虫を駆除する効果はほとんどないという地元大学の研究結果がわかり、我が町姫路城の風物詩であった菰巻きは、むしろ樹木にとって有益な虫を駆除してしまうことのほうが大きいとして逆効果だということで、数年前から中止となっています。この菰巻き・菰外しって遠い昔から各地で行われてきたみたいですが、よく、テレビでニュースにもなっていますしね。でもなんだか驚きとともに、え!迷信みたいなものだったの!?って拍子抜けしてしまいました。
啓蟄の次はいよいよ『春分』
この啓蟄の次にくるのは、昼と夜の長さが同じになる「春分」ですね。春はもうそこまで来ています!春の嵐とともに、コロナもどこかへ飛ばされて行ってくれますように・・・・。